診療内容

診療方針・理念

患者さんお一人おひとりに合わせた、安心で優しい治療を。

当科ではご年配の患者さんも多くいらっしゃいますので、できるだけわかりやすい説明を心がけております。患者さんお一人おひとりの病状や生活環境に合わせた、安心で質の高い優しい医療の提供を目指しています。

対象疾患

  • 排尿障害
  • 尿路結石症
  • 尿路性器感染症
  • 尿路性器外傷
  • 尿路性器腫瘍
その他、泌尿器科疾患全般に対応しています。

診療内容

安心して検査や手術が受けられるよう医療体制を整えています。

常勤医は3名在籍しており、外来は2診体制で行っています。
手術日は月曜、火曜、水曜の週3日間実施しています。
患者さんが安心して検査や手術を受けられるよう、十分な配慮と充実したサポートを心がけています。

 

●前立腺針生検

前立腺針生検は、PSA(前立腺特異抗原)が4.0ng/ml以上の場合に、前立腺がんの確定診断を行うための検査です。当院では検査中の痛みを軽減するため仙骨麻酔を使用し、1泊2日の入院で実施しています。
 


●経尿道的尿路結石砕石術(TUL)

自然排石が難しい腎・尿管結石に対して、尿道から内視鏡を挿入し、結石を直接画面で確認しながら破砕する手術方法です。当院ではホルミウムレーザーシステム(スフィンクス・ジュニア)を導入しており、これにより個々の結石に合わせた最適で効率の良い砕石が可能となります。手術は全身麻酔または腰椎麻酔で行い、通常4~5日間の入院が必要となります。

 


●接触式レーザー前立腺蒸散術(CVP)

前立腺肥大症に対する内視鏡手術で、レーザー照射により前立腺の組織を蒸散・消失させる方法です。この方法は、従来の手術(経尿道的前立腺切除術:TUR-P)と比べて出血がほとんどなく、手術時間や入院期間も短縮されるため患者さんへの負担が軽くなります。そのため大きな前立腺肥大や抗血小板薬内服中の患者さんに対してもより安全に手術を受けることが出来るようになりました。通常5~7日程度の入院が必要となります。
当院では2024年2月からこの手術方法を導入し、積極的に実施しています。



 

●腹腔鏡手術

体に小さな穴を開けてカメラと細い器具を用いて行う低侵襲の手術方法です。この方法は、従来の開腹手術に比べて傷口が小さく出血も少ないため、術後の回復が早く患者さんへの負担も少ないのが特徴です。さらに、術後の痛みも少なく入院期間の短縮にもつながります。当院では腎がん、腎盂尿管がん、副腎腫瘍に対して副腔鏡手術行っています。

診療実績

令和5年度 手術件数

手術件数は466件:腎摘出術 5件(うち腹腔鏡 2件)、腎尿管全摘術+膀胱部分切除術 12件(うち腹腔鏡 10件)、副腎摘出術 2件(うち腹腔鏡 2件)、膀胱全摘術 13件(うち回腸導管 13件)、腎部分切除術1件、前立腺針生検 104件、TUR-BT 109件、TUC・膀胱生検 5件、TUR-P 29件、CVP 11件、ESWL 14件、PNL 1件、TUL 52件、膀胱TUL 28件、精巣摘出術 9件、高位除睾術 2件、陰嚢水腫根治術 11件、包茎手術 13件、尿道・陰茎腫瘍切除術 8件、尿管・尿道拡張術 8件、腎瘻・膀胱瘻造設術 15件、他

令和4年度 手術件数

手術件数は526件:腎摘出術 6件(うち腹腔鏡 4件)、腎尿管全摘術+膀胱部分切除術 6件(うち腹腔鏡 6件)、副腎摘出術 1件、膀胱全摘術 3件(うち回腸導管 2件、尿管皮膚瘻 1件)、尿膜管摘除術 1件、膀胱修復術・膀胱部分切除術 3件、膀胱結石摘出術(開腹) 3件、前立腺針生検 146件、TUR-BT 112件、TUC・膀胱生検 6件、TUR-P 50件、ESWL 33件、PNL 3件、TUL 54件、膀胱TUL 16件、精巣摘出術 19件、高位除睾術 4件、陰嚢水腫根治術 9件、包茎手術 8件、尿道カルンクル切除術 2件、尿管・尿道拡張術 5件、腎瘻・膀胱瘻造設術 14件、他

令和3年度 手術件数

手術件数は542件:腎摘出術 13件(うち腹腔鏡 8件)、腎尿管全摘術+膀胱部分切除術 4件(うち腹腔鏡 4件)、副腎摘出術 2件(うち腹腔鏡2件)、膀胱全摘術 9件(うち回腸導管 9件)、腎部分切除術 1件、尿膜管摘除術 3件、膀胱修復術・膀胱部分切除術 2件、前立腺針生検 127件、TUR-BT 101件、TUC・膀胱生検 2件、TUR-P 54件、ESWL 85件、PNL 1件、TUL 45件、膀胱TUL 22件、精巣摘出術 12件、高位除睾術 3件、陰嚢水腫根治術 4件、包茎手術 9件、尿道カルンクル切除術 2件、尿管・尿道拡張術 11件、腎瘻・膀胱瘻造設術 18件、他