形成外科

専門性の高い形成外科医療の提供に努めています。
形成外科は、生まれつきの身体表面の変形、色の変化、外傷や手術(腫瘍切除)後の組織欠損や変形などを、正常な状態にできるだけ近づけるよう治療する診療科です。体表の皮膚や軟部組織を対象としています。顔面に関しては形態(外見)も機能であると考え、外傷や骨折も治療しています。形成外科は名前のとおり外科系のひとつの科であり、手術が主な治療手段になります。このため手術により創傷をできるだけきれいに治すことを考えて治療を行っています。当院は日本形成外科学会認定施設として、専門性の高い形成外科医療の提供に努めています。

特殊外来について

フットケア外来

糖尿病や下肢血流障害によって下肢に潰瘍や壊疽を来たしやすい患者さんに対し、定期的な専門的指導や予防的ケアを行っています。
 

対象

糖尿病足病変がある方や今後発生が予測される方
下肢血流障害にて下肢血行再建術が必要、もしくは過去に施行された方

フットウェア外来

フットウェアとは、医療用のサンダルや靴などのことです。市販の医療用シューズと違い、患者さんの足の形や症状にあわせて義肢装具士が作製したオーダーメイドの靴やサンダルのことで、靴擦れやうおのめ、たこなどの形成を防ぐ効果があります。当院のフットウェア外来では、医師の指導のもとに、義肢装具士が患者さんの足型を採取し、ひとりひとりの足にあったフットウェアを作製します。フットウェアは、通常の靴と同様に使用頻度により劣化や消耗しますので、作製後も定期的に修理や調整を行う必要があり、当院ではそういったメンテナンスもしっかりさせていただきます。

対象

基本的には糖尿病や透析をうけている患者さんや、下肢血行障害と診断されている患者さんが対象となります。フットウェアの費用は通常の医療用シューズよりは高額になっていますが医師が必要と判断し処方された場合は健康保険の適用となります。

褥瘡外来

 褥瘡の治療は、適切な外用薬(塗り薬)の選択、療養環境が非常に重要な疾患です。できてしまった褥瘡が治らない、悪くなってきているといったご相談を受ける機会も増えてきております。形成外科では、形成外科専門医・皮膚・排泄ケア認定看護師、理学療法士、作業療法士、地域医療連携課職員などからなる褥瘡診療チームを作り、患者さんそれぞれの褥瘡の状況、療養環境を踏まえて治療を行っています。

患者さん、医療・福祉機関の方へ
褥瘡外来は、予約受診となっております。受診希望の際は、従来の紹介状等に加えまして、当院所定の褥瘡外来問診票に記入の上、地域医療連携課までご連絡ください。

→ 褥瘡外来問診票はこちらから[PDF:344.1KB]

連携医療機関の先生方へ

さまざまなニーズに応えられるよう努力いたします。

  • 当院では平成20年からQスイッチルビーレーザーを導入し、お問合せの多かったアザ、シミ治療を行うことができるようになりました。
  • 今後増加が予想される閉塞性動脈硬化症、糖尿病性といった難治性潰瘍治療、スキンケア指導を当院血管外科、糖尿病内科、糖尿病看護認定看護師との協力の下、積極的に行っていきたいと考えています。
  • その他、形成外科に関わる疾患につき、お気軽にご相談、ご紹介いただければ幸いです。