しずおか日赤メールマガジン

第140号 平成29年04月01日発行


春の気配がようやく整ってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて、今月19日は地図の日です。1800(寛政12)年のこの日に伊能忠敬が、蝦夷地の測量に出発したことに因んで制定されました。伊能忠敬は実際に歩いて距離を測り、地図を作成した偉人として知られていますが、歩いた距離は4万キロ、地球を一周する距離に相当するそうです。車でも4万キロ走るのには時間がかかりますから、その距離を歩いたというのは、本当に驚きですね。
 引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。
 それでは、メールマガジン第140号をお届けいたします。

目次

1. 今月の病院ニュース
乳がんの治療法と予防策

2. インフォメーション
おいしい簡単レシピ!~桜えび香る新玉ねぎソテー~

急増する乳がんの治療法と予防策

芸能人の発症をきっかけに、これまでになく注目が集まっている乳がんについてお伝えします

外科 宮部理香医師
分かりやすい説明と親身になって
相談に乗ってくれる姿勢が印象的です

女性にとっては「治らない病気?」「治療はどんなもの?」「切らなきゃいけないの?」など気になることばかり。正しく予防するためには、正しい理解が何より大事です。外科の宮部理香医師にうかがいました。

 乳がんになりやすい年齢、体質、生活習慣はありますか?
 日本人では40代後半~50代に多いのですが、30代~高齢者まで全年齢層で発症する可能性があります。特に家族歴がある場合はリスクが高いと考えられており、30代からの定期検診を勧めています。乳がんは女性ホルモンと密接な関係を保つため「初潮年齢が早い」「閉経年齢が遅い」「初産年齢が遅い」「出産歴がない」「授乳歴がない」など女性ホルモンにさらされる時間の長い人はリスクが高いと考えられます。また、閉経後の肥満もリスクが高いことがわかっています。

 定期検診をきちんと受けていれば大丈夫?
 北斗晶さんが「毎年検診を受けていたのに乳がんを発見できなかった」と話題になったのは記憶に新しいところ。乳がん細胞は比較的成長が遅い細胞ですが、一定サイズ以上になると成長が加速することも。またマンモグラフィーで見つかりにくいがん細胞もあるので、定期検診とあわせてセルフチェックを勧めています。セルフチェックは月に一度、月経終了から次の排卵までに定期的に行うのがおすすめ。しこりの硬さは個人差があるので一概にいうことができませんが、普段から自分の乳房の状態を確かめておけば、異常があった時にすぐ気付くことができます。


日本人女性の12人に1人、急増している乳がん患者
いま日本で年々急増している乳がん。女性に発生するがんの中では最も多く、約12人に1人の割合で乳がんにかかるといわれています。
 乳腺は、母乳を作る「小葉」と母乳を運ぶ「乳管」が連なってできています。乳がんとはこの小葉や乳管にできる悪性腫瘍のこと。乳がんの治療では、手術や放射線照射といった「局所治療」と、抗がん剤やホルモン療法といった薬物治療を行う「全身治療」とを組み合わせての治療が行われています。

進行度と状況に応じて最も適切な治療を選択
乳がんは、大きく「非浸潤がん」「浸潤がん」に分けられます。早期乳がんは、乳管や小葉の中だけに留まっている非浸潤がん。切除すればほぼ100%治るので局所治療が第一選択となります。しかしがんが大きくなると乳管や小葉の中から周りの組織に広がる浸潤がんとなり、血液やリンパ管に乗って転移する可能性が出てきます。そのため手術だけでなく薬物療法などの全身治療を行います。
 薬物療法で使用する薬は、がん細胞を免疫染色などで調べることでタイプ分けされて決まるのですが、近年この選択が浸潤がんの治療に重要であることが分かっています。免疫染色でわかる項目は、ホルモンの影響でがんが育つ性質があるかを見極める「ホルモン受容体」、細胞の表面に発現する「HER2タンパク」、細胞の増殖力を見る「Ki-67値」などです。これらの結果からいくつかのサブタイプに分類し、実際の腫瘍の大きさやリンパ節転移の有無などを踏まえ、さらに患者さん本人の希望を考慮した上で、それぞれに適した治療を選んでいきます。当院ではがんの根治をめざし、患者さんが納得し安心して治療を受けられるようサポートしています。

早期発見すれば治る病気。 積極的な検診の受診を
乳がんは早期発見すれば治る病気です。厚生労働省では現在、40才以上の女性は2年に1回マンモグラフィー検診を受診するよう推奨しています。タレントの乳がん報道などもあり、これまで20%台で推移してきた検診受診率は今現在30%台までアップしています。しかし欧米に比べて、日本の検診受診率はまだまだ低いのが実情。怖い病気という先入観を捨て、まずは定期検診をきちんと受けることから始めてみましょう。また普段からセルフチェックを怠らず、自分のからだの状態に目を向けておくのが大切です。

おいしい簡単レシピ!

桜えび香る新玉ねぎソテー


栄養課考案
1人分46kcal

さっと火を通した新玉ねぎの甘さに、桜えびと青のりがマッチ!病院食でも提供している人気メニューです。素材の旨さが口いっぱいに広がります!

■材料/ 4人分
新玉ねぎ   大1個(約240g)
乾燥桜えび   大さじ1.5
青のり   適量
サラダ油  大さじ1弱
料理酒   小さじ1
塩     適量
こしょう  適量


■作り方/
1. フライパンにサラダ油を熱し、くし切りに切った新玉ねぎを炒める。
2. 新玉ねぎに火が通ったら、料理酒、塩、こしょうで味を整え、火を止めてから乾燥桜えびと青のりを加える。
 

しずおか日赤メールマガジン 第140号

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平成29年04月01日発行