しずおか日赤メールマガジン

第138号 平成29年02月01日発行


余寒なお厳しい昨今ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて、本日2月1日は「テレビ放送の日」です。
 1953(昭和28)年2月1日の午後2時、東京都・内幸町の東京放送会館から「JOAK-TV、こちらはNHK東京テレビジョンであります」の第一声とともに、映像がブラウン管に流れました。これが日本初のテレビの本放送ということで、今日が「テレビ放送の日」となったそうです。
 近年ではデジタル化が進み、ブラウン管という言葉も懐かしさを帯びて来たように感じます。また、テレビ局も続々と開設され、多様な番組を見られるようになりました。とはいえ、テレビの見過ぎや夜更かしにはご注意下さいね。
 引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。
 それでは、メールマガジン第138号をお届けいたします。

目次

1. 今月の病院ニュース
痛風についてご存知ですか ~治療薬について~

痛風についてご存知ですか ~治療薬について~

メールマガジン第133(9/1配信)号では、痛風とはどんな病気?というテーマで原因や症状の特徴などをお伝えしました。今回は「治療薬」を中心に紹介していきます!

高尿酸血症をほうっておくと痛風発作が出やすくなりますが、その治療は痛風発作と発作のない時期で異なります。

痛風発作時の治療

 発作はかなりの痛みを伴うため、それをお薬で取り除く治療をします。痛みは2日以内にピークに達し、1週間から10日で治まっていきます。その症状に合わせて、以下のお薬が使われます。

 ◇コルヒチン

  「患部がむずむずする」「なんとなく痛い」という発作の前兆期に使います。服用開始が早いほど効果があり、発作がピークに達してからでは高い効果が見込まれません。尿酸結晶を異物とみなし白血球がそれを攻撃することで痛風発作が起きるのですが、コルヒチンは関節部位に白血球が集まっていかないようにする作用があります。発作がよく起こる場合は予防として1日1錠、連日服用することもあります。(コルヒチンカバーと呼ばれます)

 ◇非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):インドメタシン、ナプロキセン等多種
 発作のピーク時に短期間大量に使い(NSAIDsパルス療法)、痛みが治まるにつれて減らしていきます。これらは一般に“痛みどめ”と言われるお薬で、痛みや炎症などを引き起こす因子となるプロスタグランジンの生成を阻害し、痛みや炎症などを軽減します。ただし、バファリンなどに含まれるアセチルサリチル酸(アスピリン)は痛風発作を悪化させるので自己判断で服用するのは控えましょう。

◇ステロイド(副腎皮質ホルモン):プレドニン、プレドニゾロンなど
 アスピリン喘息や腎障害などがあり非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使えない場合、またはNSAIDsを服用しても効果が不十分だった場合に使われます。副腎皮質ホルモンであるコルチゾールを元に造られてた薬で、プロスタグランジンなどの生成抑制作用や白血球の炎症部位への移行を抑制する作用などにより炎症や痛みなどを抑えます。


 

〇生活上の注意点
 痛みは患部をできるだけ安静に保ち、冷却すると楽になります。アルコールは尿酸値を変動させ、痛みを悪化させるので控えましょう。
〇痛みが治まったら
 無治療のまま放置すると発作の頻度や部位も増えていくので、発作のない時期に高尿酸血症の治療をしていくことが大切です。

高尿酸血症の治療

 尿酸値が7.0mg/dLを超えると尿酸結晶が析出して痛風発作がでる可能性があるので、尿酸値を徐々に下げ6.0mg/dL以下を維持するように治療していきます。治療の基本は生活習慣の改善で、次のことに気を付けましょう。
 ・尿酸の素となるプリン体を多く含む食事(レバー、一部の魚介類など)は控えめに
 ・アルコール(尿酸の生成を促し、排泄を低下させます)の制限
 ・水やお茶で水分を十分にとる(尿酸の排泄を促します)

 生活習慣を改善しても、高尿酸血症が改善しない場合はお薬で治療していきます。またメールマガジンで紹介します。

 参考:公益財団法人 痛風財団HP、帝人ファーマ株式会社HP、株式会社MEDLEY HP
 

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平成29年02月01日発行