しずおか日赤メールマガジン

第133号 平成28年09月01日発行


 暑さが続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
 さて、今月は9月。暦の上では秋ですね。秋の花といえば、季節が名前にも入っている「秋桜」を連想される方も多いのではないでしょうか。「コスモス」の和名が「秋桜」として浸透してきたのは明治頃だと言われていますが、「秋桜」と書いて「コスモス」と読まれるのが一般的になったのは、諸説あるようですが、歌手の山口百恵さんの1977年のヒット曲「秋桜(コスモス)」以降とも言われているようです。
 秋の風に可愛らしく揺れる、この季節の「桜」を愛でるのも風流でいいかもしれませんね。
 引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。
 それではメールマガジン第133号をお届けいたします。

目次

1. 今月の病院ニュース
痛風についてご存知ですか  ~どんな病気?~

痛風についてご存知ですか ~どんな病気?~

痛風と聞いてどんなことを想像しますか? 激痛、男性がかかりやすい、尿酸・・。  今回は、痛風の原因や症状の特徴などをお伝えします。

「風があたっただけで痛い」と言われる痛風は尿酸が体の中にたまり、それが結晶となって激しい関節炎を引き起こす病気です。その歴史は古く、エジプトから発掘されたミイラの関節の中に尿酸結晶をみつけたという報告があります。

ところで、尿酸とは何?
 私達の体は約60兆個もの細胞で構成されており、その細胞の核にはDNAなど遺伝情報を含む「核酸」という成分があります。この核酸は、細胞が新陳代謝を繰り返したり、エネルギーを使ったりした時にプリン体へと分解され、最終的にはこれ以上分解されない老廃物「尿酸」として尿中へ排泄されます。

高尿酸血症をほうっておくと痛風になる
 血液の尿酸値が高い状態、具体的には血清尿酸値7.0㎎/dLを超える状態を高尿酸血症といいます。体内に存在する尿酸は作られる量と排泄される量のバランスが保たれていますが、食事や飲酒、激しい運動遺伝的な要因などで崩れると、高尿酸血症となります。
 尿酸は血液などの体液に溶けにくく、溶けなくなった尿酸が結晶になります。結晶は関節に沈着していき、患部への物理的刺激や血清尿酸値の急激な変動などがあると、はがれて関節腔内に放出され、炎症が起こって痛風発作が誘発されます。

どんな症状ですか?
 ある日突然、足の親指付け根などの関節が赤く腫れて痛み出します。痛みは激烈で、耐え難いほどの痛みです。たいてい1週間から10日で次第に治まって、しばらくすると全く症状が無くなります。炎症を抑える薬を服用すると比較的早く治ることが多いです。
尿酸は低温でpHの低いところに結晶ができやすいため、血流量が乏しく(冷えやすい、酸素が届きにくい)、運動量が多い(pHが低下しやすい)足の親指が痛風発作の好発部位です。

男性に多いのはなぜ?
1992年の東京女子医科大の調査では男性が98.5%で女性はわずか1.5%でした。女性は男性より尿酸値が低いからです。これは女性ホルモン(エストロゲン)に腎臓からの尿酸の排泄を促す動きがあるからで、閉経後に女性ホルモンの分泌が減ると尿酸値は少し上昇します。

医師が使う痛風の診断基準は、次のようなものです
1.症状が出てから1日以内にピークに達する    
2.以前にも同じような症状があった
3.一度に一つの関節だけに症状がある
4.関節の部位が赤くなる
5.関節が腫れている
6.足の親指の付け根の関節に激痛、腫れがある
7.片足の親指の付け根の関節に炎症がある
8.片足の足首の周りの関節に炎症がある
9.血液検査で尿酸値が高い   
ただし、似たような症状の病気(例えば回帰性リウマチ)もあるので、最終的な診断は医師に任せて下さい。

参考:公益財団法人痛風財団HP 一般社団法人日本生活習慣病予防協会HP 帝人ファーマ株式会社HP

小さい文字

しずおか日赤メールマガジン 第133号

メールアドレスの変更、配信解除  http://www.shizuoka-med.jrc.or.jp/about/mailmag/

このメールマガジンに対するご意見・お問合せは
静岡赤十字病院 企画課 mail : kikaku@shizuoka-med.jrc.or.jp

当メールの全文、または一部の無断転載および再配布を禁じます。
編集・発行 : 静岡赤十字病院  http://www.shizuoka-med.jrc.or.jp/
平成28年09月01日発行