臨床研修ブログResident blog

県立静岡がんセンター(感染症内科)での研修を紹介します!

2024年12月5日

はじめまして、研修医2年目の諏訪と申します。
6年生の皆さんはマッチング結果が出て悲喜交々の頃かと思います。どういった結果であれ、ひとまずお疲れ様でした。マッチした病院で実り多い研修生活を送ることができるかは、結局のところ自分次第です。気持ちを切り替えて国試に向けて頑張ってください!
5年生の皆さんはこれから病院見学など忙しくなってくる頃でしょうか。
いずれにせよ、寒くなってきましたので体調管理に気を付けてくださいね。

さて、当院の初期研修では選択期間に連携施設での研修を選択することができます。
自分もこの10月に1か月、静岡県立静岡がんセンターの感染症内科で研修させていただきましたので、研修内容を紹介しようと思います。

静岡県立静岡がんセンターの感染症内科は、隔週で「感染症コアカリキュラム」というレクチャーをzoomで行うなど、教育熱が高い診療科として知られています。
1日の業務は、毎朝8時30分に、前日終業後~当日朝に培養で陽性となったグラム染色を全員で見るところから始まります。グラム染色で病原微生物を大まかに分類できるようになれるよう日々トレーニングです!
顕微鏡を覗く自分
細菌がいます!
その後朝カンファレンスで速やかに治療方針の確認を行い、検査技師さんから培養の進行状況を聞きます。
日中は指導医のフェローに付いていきます。他科から熱源精査や抗菌薬のマネジメントについてコンサルトがあれば、指導医のフェローと一緒に患者を診察し、アセスメントし、抗菌薬をどうするか考えます。他にも外来を見学したりもします。
昼食後のカンファレンスでは感染症内科で担当している全患者について、科全体で治療方針をじっくり確認します。研修医も担当患者についてショートプレゼンします。EBMに基づいて、治療期間や治療効果判定法なども検討します。非常に勉強になり、この昼カンファレンスでいただくフィードバックからclinical questionが生まれます。『感染症プラチナマニュアル』やUpToDate、時にはPubMedも参照しながらclinical questionへの回答を調べていると本当に勉強になりました!
4週目の抄読会では、研修医が実臨床に活かせるRCTをスライドにまとめて発表します。自分は機械学習モデルを用いて菌血症を予測するという論文について発表しましたが、スライド作成の際にはがんセンターの常勤の統計専門の先生にご助言もいただき助けられました。
用意していただいたホテルでは毎朝朝食バイキングがあり、がんセンターへの行き帰りの送迎バスも出ており、日々快適に研修を送ることができました。
土日は近隣の美術館や沼津の水族館へ散策したりと、オフも充実していました。
夜の静岡がんセンター
最後になりましたが、静岡県立静岡がんセンター感染症内科の皆様、4週間ご指導ご鞭撻ありがとうございました。
皆さんも是非選択してみてください! きっと有意義な1か月になるはずです!

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