看護部ブログNurse blog

各部署で最も力をいれて取り組んでいることを紹介します!

2023年1月5日

2-5病棟から  「乳癌の患者さんを支えるために」

みなさん、乳癌の患者さんはどのくらいいるかご存じでしょうか?
乳癌罹患者数は癌の中で第一位であり、9人に1人が乳癌に罹患する計算になります。偶然にも今ブログを書いている10月はピンクリボン月間(ピンクの羽)という乳癌予防推進月間です。
外科病棟として日々多くの乳癌の患者さんたちを受け入れています。乳癌を患った患者さんを支えるために、今年度取り組んだことを紹介するとともに、皆さんへの啓発になったら幸いです。
1.勉強会の開催
日々医療も進歩するため、看護師は一生学習、自己研鑽していくことが必要です。その一貫として乳腺のしくみ、癌の特徴、治療法などシリーズで勉強会を開催しています。その中で皆さんにも知っていてもらいたいことを伝えたいと思います。
乳癌発症の5-10%は家族歴です。他にもリスク因子として、未経産、高齢出産・早発月経(11歳以下)閉経遅延(55歳以上)・良性の乳腺疾患の既往(異型増殖症)・高濃度乳腺があげられます。家族歴がリスク因子である理由の一つは、家族と生活を共にすることで食べ物の嗜好や生活リズムなどが似てくるからです。年に1回は乳癌検診を受け、早期に発見・治療することがとても大切です。
2.手術後の固定方法の工夫
乳房は非常に皮膚が弱い部分です。手術後、テープ固定による皮膚トラブルの回避、皮下出血の予防のためバストバンドの使用を開始しました。バストバンドによる固定に変更してからは皮膚トラブルはなくなり、皮下出血の拡大も軽減されました。よりよい方法を取り入れ、知識・技術を身につけ患者さんの看護にあたっています。
3.体の変化への対応
女性にとっては大切な乳房でありデリケートな部位です。手術による創や形の変化に戸惑う患者さんも沢山おられます。患者さんに近い存在として寄り添い乗り越えていくお手伝いをしていきたいと思っています。

2-7病棟から 

今年度2-7病棟では、看護の質向上を目的とした活動のひとつとして、カンファレンスの充実に力を入れています。
多職種が連携し、かつ交代制勤務でチーム医療をしている現場では、患者さんの問題解決のために細やかな情報共有を行い目標を明確化させていくことが重要です。そのためにはカンファレンスが欠かせません。
カンファレンスでは治療方針や病状の経過、退院後の生活に向けて解決すべき問題点についてそれぞれの専門職の視点から意見を出し合っています。当病棟には様々な診療科の患者さんが入院しているため各科の医師や看護師、薬剤師、栄養士が参加するカンファレンスを週に1度実施しています。また、看護師間のカンファレンスでは毎日、入院から1週間が経過した全ての患者さんの看護計画を発表し、看護の妥当性について検討しています。職種をまたいだり、先輩と後輩といった様々な関係性はあるものの、それぞれが臆することなく意見しやすい雰囲気づくりをスタッフ全員が心がけ活発な意見交換ができています。
カンファレンスで話し合ったことが実践に活かされ、患者さんの問題解決に向かえば同時にスタッフの満足感にも繋がり、より質の高い看護サービスになっていくと思います。
今後もカンファレンスをさらに充実させ、チームで学び合う姿勢を持って看護を提供できるよう努めていきます。

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