しずおか日赤メールマガジンMailmagazine blog

しずおか日赤メールマガジン第225号

2024年4月30日

爽やかな風に新緑が揺れるこの季節、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
緑といえば、新茶の季節到来です。今年の八十八夜は5月1日。立春から数えて88日目です。八十八夜に摘まれた新茶を飲むと、1年間無病息災で過ごせると伝えられています。
また、新茶には旨味成分のテアニンが多く含まれており、テアニンはリラックス効果があると言われているそうです。ゆっくり新茶を飲みながら、初夏の爽やかさを感じてみてはいかがでしょうか。
それでは、メールマガジン第225号をお届けいたします。引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。

腰椎椎間板ヘルニアの新治療

腰椎治療に新たな選択肢

多くの人が悩んでいる腰痛、その原因として時折耳にするのが腰椎椎間板ヘルニア。
これまで保存療法か手術の二択と考えられていたこの病気に、近年新しい治療法が登場。
昨秋より脊椎センター長に着任した高橋医師にお話を伺ってきました。

整形外科部長／脊椎センター長高橋洋平医師
臨床のみならず、特発性側湾症の遺伝的な因果
関係を発見するなど研究においても数々の実績を
お持ちの高橋先生。
静岡日赤には3度目の赴任となります。
現在はご家族と離れての単身赴任、週末はもっぱら
ご自宅に戻り家族と過ごすことが多いそう。

腰椎椎間板ヘルニアとはどんな病気ですか?

背骨は小さな骨が連なってできていて、それぞれの骨の間には、骨に加わる力を吸収する「椎間板」という組織があります。この一部がなんらかの原因によって後方に飛び出し、神経を刺激して激しい痛みを生じさせるのが椎間板ヘルニア。診察である程度の予測はつきますが、レントゲンでは診断がつかず、確定診断のためにはMRI検査が必要となります。
腰椎椎間板ヘルニアでは腰痛だけではなく片側の下肢痛が生じるのが特徴的です。またヘルニアは必ずしも痛みを伴うわけではなく、痛みが発生することなくそのまま消滅してしまうこともしばしばあります。

腰椎椎間板ヘルニアになりやすい人はどんな人でしょうか?

一般には働き盛りの20〜40代男性に多くみられますが、早ければ10代、遅ければ80代で発症する人もいますし、女性の患者さんも多くみられますから、どんな人にも起こりうる病気と考えてよいかと思います。現在の研究では、遺伝的素因、喫煙習慣、職業上の負荷（腰に負担のかかる重労働や同じ姿勢の連続など）などが原因として指摘されています。

高橋医師のお話は、次回6月号にも続きます。

HPVワクチン（子宮頸がんワクチン）の日曜接種を始めました

18～26歳がHPVワクチンを無料で接種できるのは2025年3月まで！
当院で自己負担なく接種ができます

2022年より子宮頸がんワクチン接種の積極的勧奨が再開され、厚生労働省ではワクチン接種対象年齢の間に接種を逃してしまったキャッチアップ世代（平成9年～17年生まれ）の女性を対象に助成を行っています。
助成を使えば本来約10万円近くかかるワクチンを無料で接種できますが、この助成事業は2025年3月まで。子宮頸がんワクチンは3回接種が必要なため、9月までに1回目の接種開始が必要です。
当院では本年1月より平日以外に第4日曜の接種にも対応しています。お気軽にお問い合わせください。
TEL 054-254-4311（代）から産婦人科まで

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