しずおか日赤メールマガジンMailmagazine blog

しずおか日赤メールマガジン第212号

2023年3月31日

春爛漫、心浮き立つ今日この頃。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
菜種梅雨の続くなか、桜の開花が進み、当院近くの駿府城公園のお堀沿いや園内ももう少しで見頃を迎えそうです。また、お堀周辺に「静岡まつり」の提灯が並んでいるのを見ると、春の訪れを感じます。暖かく気持ちのよい陽気とともに心新たに新年度をスタートしていきましょう。
それでは、メールマガジン第２１2号をお届けいたします。引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。

正しく知っておきたい「妊娠糖尿病」

ママと赤ちゃんそして将来の健康ために

新しい命を授かった女性の体にはさまざまな変化がありますがその変化によって引き起こされるのが「妊娠糖尿病」。
妊娠中の血糖コントロールは、母体の健康やスムーズな出産、さらに生まれてくる赤ちゃんの将来の健康をも左右する重要な要素であることがわかってきています。

糖尿病・内分泌代謝内科副部長
平原　直子医師

趣味は学生時代に始めたという登山。
「最近は忙しくて、全然」と控えめな口調ながら、聞けば国内のみならず海外にも遠征してきたという本格派。
「下山後の疲れを癒す温泉とお酒がまた格別なんです」と笑う。穏やかに話しを聞いてくれる姿勢に、患者さんからの信頼が厚い。

妊娠糖尿病を発症すると、母体と赤ちゃんにはどのようなリスクがありますか？

妊娠中の糖代謝異常はお母さんの体や赤ちゃんにさまざまな影響を及ぼします。お母さんについては妊娠高血圧症候群や羊水過多、お腹の赤ちゃんが大きくなりすぎれば難産や帝王切開となることも。もともと糖尿病を患っていれば糖尿病網膜症や糖尿病腎症が悪化する恐れもあります。赤ちゃんについては胎児高血糖による先天異常や形成異常、肩甲難産による分娩時の外傷、ほかに新生児低血糖症や新生児高ビリルビン血症、新生児呼吸窮迫症候群、新生児低カルシウム血症、新生児心筋症、新生児多血症、胎児発育不全などがあります。また無事に成長しても、将来において肥満症や糖尿病のリスクを負うことになります。

将来的に妊娠を望んでいます。予防のためにどんなことを気をつけたらいいでしょう。

もともと日本人を含む東アジア人は欧米人と比べて膵臓の機能が弱く、インスリン分泌が低いといわれています。脂肪が多くハイカロリーな西洋型の食生活は糖尿病を引き起こす要因となり得るので、日頃から規則正しい食生活を心がけること。また年一回の健康診断をきちんと受けて、自分の健康状態や血糖値を意識しておくようにしてください。

平原医師のお話は、次回5月号にも続きます。

中央静岡ヤクルト販売㈱様より「タフマンV」をいただきました

先日、中央静岡ヤクルト販売㈱様より新型コロナウイルス感染症の治療にあたっている当院に、「タフマンV」をご寄贈いただきました。
「新コロナウイルス感染者の数は減少傾向にありますが、いまだに医療機関においては厳しい対応が継続されている医療従事者様へ感謝と敬意を込めて。」という御厚意のもとヤクルトスワローズのマスコット、つばくろうのメッセージカード付の元気をサポートする栄養ドリンク「タフマンV」と感謝・応援メッセージをいただき、励みになります。中央静岡ヤクルト販売㈱様には、この場をお借りして感謝申し上げます。

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