しずおか日赤メールマガジンMailmagazine blog
しずおか日赤メールマガジン第210号
2023年1月31日
最近は、彩り豊かな恵方巻の宣伝をよく目にします。
恵方巻きは、立春の前日、節分にその年の恵方の方角を向いて食べることになっています。恵方とは何を意味するのかと言いますと、幸せや金運を司る神様のいる場所を示しているそうです。神様のいる方向に向かって、様々なことを行うと幸運がおとずれるとされています。恵方の方向にある神社にお参りに行くのも幸運アップのカギかも。今年の恵方は、南南東です!
それでは、メールマガジン第210号をお届けいたします。
引き続き温かいご支援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。
片頭痛は「治す」から「予防」の時代へ
慢性頭痛の辛さは本人以外にはわかりにくい。周囲の人が治療や症状を理解し、協力することも大切。
守屋 麻美(日本頭痛学会 専門医)
静岡県吉田町出身。
「問診・所見を通じてほぼ正確な診断ができる奥深さに惹かれて」脳神経内科の道へ。
休日はもっぱら家族と過ごすそう。
「2歳になる長男はおしゃべり上手。一緒にいるだけで楽しく、癒されます」
◆当センターの強みや特徴的な治療にはどのようなものがありますか。
今井医師(以下今井) 第一に、頭痛専門医が診断と治療にあたること。豊富な症例と経験から、ひとりひとりに最適な治療法を提供できることがあげられます。また当院は救急科や脳神経外科も備えた総合病院ですから、生命を直接脅かす二次性頭痛に対しても対応できる。一刻を争う処置に迅速に対応できること、さらに看護師や薬剤師などコメディカル体制が充実していることも強みといえます。
守屋 医師(守屋)また、先に挙げた新薬による片頭痛の治療も積極的に推進しています。これは、片頭痛の原因となる物質・CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を無力化させる、または受け取る受容体をブロックする薬剤を1ヶ月に1度、あるいは4週間に1度注射することで発作を起こりにくくするもので、昨年4月に認可が下りた「エムガルティ」、8月に認可が下りた「アイモビーグ」「アジョビ」の3種類があります。
今井 「エムガルティ」は、オードリーの若林さんが治療を受けたことで話題になりましたよね。当院でもすでに200人以上の患者さんに投与、うち8割の方がはっきりした効果を感じている。発症の頻度が下がるだけでなく痛みの程度が軽くなるなど、症状の軽減は明らかです。
守屋 注射1回分の治療費は14000円から15000円とややかさみますが、頭痛から解放されることでQOLが劇的に高まることを考えたら十分納得できるとの声はとても多く聞かれます。
◆最後にそれぞれメッセージを。
守屋 慢性頭痛は我慢している人がとても多い病気です。特にお子さんは、辛い症状に苦しんでいるのを、周囲に「怠けている」と誤解され、非難されることもある。慢性頭痛の辛さは本人以外にはなかなかわからないものですが、周囲の方もぜひこうした治療を理解し、協力していただきたいです。
今井 当院は日本頭痛学会認定の地域頭痛教育センター・教育施設に指定されている東海地区の頭痛医療の拠点のひとつ。専門医として小児・思春期の頭痛性疾患にも対応しますし、必要に応じて入院治療も行うなど幅広い症状に対応しています。また、県内・市内で頭痛診療に熱心に取り組もうとしている診療所も数多くあります。私たちは、こうした医師の皆さんと協力することで、より充実した頭痛診療をできるだけ広く提供したいと考えています。頭痛に悩む生活を当たり前のことだと思わず、ぜひかかりつけの先生に相談してみてください。
日本脳卒中学会認定 脳卒中センター(PSC)コア施設に認定されました
当院は県内における数少ない脳卒中治療拠点のひとつです。
日本脳卒中学会認定脳卒中センターとして地域のみなさんの健康維持を推進してまいりましたが、
この度、さらに脳卒中治療の充実そして向上を図ることで※日本脳卒中学会認定一次脳卒中センター(PSC)コア施設として認定を受けました。
当院では救命救急センター、脳神経内科医9名、脳神経外科医5名が在籍し高度な脳卒中診療を提供できる環境が整っています。
※日本脳卒中学会認定一次脳卒中センター(PSC)コア施設とは?
この認定には救急科、脳神経外科、脳神経内科と24時間365日絶え間なく質の高い医療の提供はもちろん、脳血管内治療専門医・実施医が3名以上在籍し治療実績があること、脳卒中認定看護師や脳卒中に精通した医療ワーカーから構成される脳卒中相談窓口の設置等厳しい条件が義務付けられています。
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