しずおか日赤メールマガジンMailmagazine blog

しずおか日赤メールマガジン第209号

2022年12月28日

新年あけましておめでとうございます。
厳しい寒さが続きますが皆さま元気にお過ごしでしょうか。
2023年の干支は「卯」です。
卯は穏やかなうさぎの様子から安全や温和、また、うさぎのように跳ね上がるという意味から
希望があふれ景気回復、好転する良い年になると言われています。
コロナ禍も4年目を迎えますが、2023年は大きく、勢いよく成長するようなそんな1年になると良いですね。
それでは、メールマガジン第209号をお届けします。本年も引き続き温かいご支援を賜りますよう、
どうぞよろしくお願いいたします。

片頭痛は「治す」から「予防」の時代へ

頭痛に悩む生活は当たり前ではありません
新薬による予防治療では8割に効果が。慢性頭痛は予防できる時代になってきています!

日本人にはとても身近な片頭痛。それだけに「たかが頭痛ぐらい…」と市販薬を使ってこらえている人も多いよう。
当院ではこうした状況を変えるべく、2022年10月より脳神経内科 今井部長と守屋医師を中心に頭痛センターを開設。新しい治療法と共に、より多くの患者さんの悩みに応えます。
頭痛センター センター長 脳神経内科部長
今井 昇(日本頭痛学会 専門医)


長年に渡り、静岡全域での頭痛医療連携の構築に
取り組んできた頭痛のスペシャリスト。
2020年には執筆論文が日本神経学会の
英文雑誌 Neurology and Clinical Neuroscience のトップ10に選ばれるなど、
その研究には国内外から視線が注がれている
◆まず、あらためて、片頭痛について教えて下さい。

今井医師(以下今井) 頭痛は、原因のない痛みが繰り返し起こる一次性頭痛と、他の病気が原因で起こる二次性頭痛に大別されます。慢性頭痛である一次性頭痛には、頭全体が締め付けられるように痛む「緊張型頭痛」、頭の片側がズキズキと拍動するように痛む「片頭痛」、片目の奥や側頭部に激烈な痛みを発する「群発頭痛」に大別されます。
守屋医師(以下守屋) このうち片頭痛は月に数回の頻度で発作的に起こるもので、日本人の有病率は8.4%。特に20〜40代の女性に多くみられる病気です。仕事や家事が手につかず、ひどくなれば吐き気や嘔吐など日常生活に支障をきたすこともあるのですが、本人にとって日常的なものになっていることから市販薬を飲んで耐えている方が多く、また周囲からも「たかが頭痛」と軽視されているケースも少なくありません。市販薬も正しく服用していればよいのですが、自己判断による薬剤の使用過多は逆に頭痛を引き起こすため、薬物治療には医師による適切な指導が必要です。


◆頭痛センター開設の経緯について教えていただけますか。

今井 もともと当院では慢性頭痛に対して「片頭痛発作の発症抑制外来」「群発頭痛外来」「薬剤の使用過多による頭痛外来」を設けて対応してきました。しかし慢性頭痛の患者数はとても多く、頭痛専門医による外来だけでは対応しきれません。また、昨年より片頭痛の特効薬というべき新薬が相次いで登場、治療そのものも大きく変わりつつあります。
そこで当院ではより多くのお悩みに応えるべく、慢性頭痛に対する治療体制を拡充。これまで治療の主体となってきた今井と頭痛専門医である守屋、さらに頭痛専門医を目指す医師2名の4名体制となったことで、より多くの患者さんに対して適切な治療が提供できる体制になりました。

次号も片頭痛治療の話が続きます。

点字版「日赤News」が誕生しました

静岡県点訳赤十字奉仕団の皆さんより、点字版「日赤News」を作成・寄贈いただきました。
点訳赤十字奉仕団とは、点字の知識と技能を生かした奉仕活動を行っているボランティア団体です。視覚障がい者の方の生活支援のための点訳のほか、小学校の総合学習に関する授業、公共機関で行うイベントなどを通じて点字の普及にも努めています。
このたび作成いただいた点字版「日赤News」は今後、当院眼科外来などに設置予定。ぜひ手にとってご覧になってみて下さい。

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