しずおか日赤訪問看護ステーションブログHomenursing blog

療養者家族の立場からみた当ステーションの看護

2023年7月6日

しずおか日赤訪問看護ステーションの望月です。
私の祖母は自宅でこの世を去りました。享年106歳です。
誤嚥性肺炎から救急搬送され入院し奇跡的に復活。在宅看取りを家族が願い、住み慣れた自宅に帰ってきました。退院後からしずおか日赤訪問看護ステーションの介入が開始され、10日という短期間での関わりでしたが身内である私は訪問看護師として携わることはありませんでした。

実際介護していた弟夫婦や母親は症状変化に不安で圧し潰されそうになっていたと思います。弟嫁は、「大好きな祖母の残された人生を自宅で穏やかに過ごせるように家族として何ができるか?を常に考え、介護にあたっていた。高齢であり、看取ると覚悟は決めたものの、自分達ではどうする事も出来ない不安を日赤の訪問看護の皆さんは親しみやすく、温かく親身になって話しを聞いて下さり、何より、祖母を優しい眼差しで看てくれたことが本当に嬉しかった」と言っています。

人生の最期をそれぞれの形で迎えていく中で、訪問看護師としての役割は、知識・技術はもとより、これから死を迎える本人や家族へ押し寄せる不安や葛藤にどれだけ寄り添え、安心感が与えられるのかを、身内の死に直面し改めて実感しました。
弟嫁が言う、「何よりも本人を優しい眼差しで命尽きるまで寄り添ってくれた事」これが家族一同の一番の感謝の気持ちです。1世紀余りを生き抜いた祖母への最高の敬意を表すと共に、良い形で最期を迎え、お見送り出来た事を有難く思います。
この写真は我が祖母の好きな紫の桔梗の花です

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