日本赤十字社 静岡赤十字病院
臨床研修ブログ

  • 研修医2年次13名が研修を修了しました!

2020年3月31日

臨床研修事務局の森です。
過日、初期臨床研修医2年次の研修修了式が行われました。
本年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、少人数・短時間での開催となりましたが、修了式の様子をご紹介するとともに、院長よりいただいたお言葉を掲載致します。

■研修医修了式挨拶(静岡赤十字病院院長 磯部潔)
 皆さんこんにちは、当院での初期臨床研修を無事に終えられることをお喜びいたします。
 新臨床研修医制度は、将来皆さんが選択される専門性に関わらず、頻度の高い疾患やプライマリ・ケアに対応できる医師を育成することを目的として始まりました。今年で満17年になり、皆さんは15期生になります。
 2年前には、点滴や採血も不安げに行っていた皆さんが、最近では大きく成長し、たくましくなりました。この間、無事研修を修了されたことを嬉しく思います。また我々職員にとっても、皆さんが医師としての基本的姿勢や考え方を学ぶ大切な時間を共有させて頂けたことは、大変有意義であったと思っています。
 皆さんは、今後様々な分野で専門性を高め、研究、教育、臨床と幅広く活躍し成長されていくことと思います。
「若い皆さんがすべきことは」まず自分を磨くことです。楽な仕事と困難な仕事かを選択するときには、迷うことなくタフな方を選んで下さい。大変な仕事をする方がはるかに自分のためになるからです。問題が多ければ多いほど、解決に貢献できますし、失敗から学ぶ機会が増えます。失敗を隠したり、原因究明をしないで放置することは、失敗から学ぶことにも失敗し、二重の失策を犯すことになります。
失敗に学び状況を冷静に判断する能力を磨くことが、将来の成功に繋がります。
 患者さんに、安全な質の高い医療の提供を目指すのは勿論ですが、患者さんの気持ちを汲んで医療を行って欲しいと思います。
医師にとって一番うれしいことは、患者さんが治って元気になることです。
一番悲しいことは自分たちの力が及ばないことです。
そんな時にも誠心誠意患者さんに寄り添い、患者さんや家族の気持ちを受け止めることが大切です。
先生に看取られたいと患者さんに言われる様な医師を目指して頂きたいと思います。
 アメリカで成功しているメイヨークリニックの「クリニックの精神」を述べます。
第1に、利益ではなくサービスの理想を追求し続けること。
第2に、個々の患者さんのケアと幸福を第一に真摯に考え続けること。
第3に、医療チーム全員が専門家としての進歩に関心を持ち続けること。
第4に、社会の移りゆくニーズに対して変化していく意欲を持つこと。
第5に、やらなくてはならないことすべてに対して、卓越した結果を目指す努力をすること。
第6に、絶対的な誠実さを持ってすべて業務を行うこと。とあります。   
 また、理想的な医師の振る舞いとして、次ぎの7項目が特定されました。
「自信」、「感情移入」、「人間性」、「個人的親しみ」、「率直さ」、「礼儀正しさ」、「周到さ」です。
 医療は決して医師だけで成り立つものではありません。チーム医療のパートナーである、看護師、薬剤師、技師、事務、病院の職員全ての皆さんに感謝して仕事をして頂きたいと思います。
 現在、当院でも、入院患者さん全てにアンケート調査をさせて頂いていますが、当院を選んだ理由のトップには"医師が良いから"という結果となっています。この結果は、患者さんに身近に接する研修医の先生方の貢献も大きいと思っています。
  また、先生方の研修に協力して頂いた、久保田先生、中田先生、各科の先生方、そして全ての職員の皆さんにも感謝致します。
 さて、 昨年12月に中国武漢で発生した新型コロナウイルスは、WHOが3月11日にパンデミックフェーズに入ったと宣言しました。残念ながら昨日の時点で世界171ヶ国32万人が感染し、1万4千人が死亡致しました。イタリアでは医療崩壊した現状が連日伝わっています。我が国でも地域差はありますが収束の兆しはありません。諸外国に比べて日本はかなり頑張っていると思いますが、オーバーシュートは避けられない状況です。一旦院内感染が生じれば病院閉鎖となります。医療崩壊を防ぐべく医療人として先ずは自分が感染しない様に努力をお願い致します。
 最後に私からのお願いです。静岡県は全国人口当たりの医師数は39番目です。将来是非指導医として当院に戻って来て下さい。
 皆さんの成長と発展を願っています。本日は、誠におめでとうございました。

 

 

 

 


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